![]() | 記者【ブン太郎/元大手配送業者スタッフ】 某大手の配送業者で働いていた引越し・配送の現場がわかるライター兼トラック野郎。 |

緊急事態の延長後、引越しはできる?
新型コロナウィルス感染症がニュースや身近な問題になり、2020年4月に緊急事態宣言が出されました。
また、5月4日に続報がありました。
緊急事態は5月31日まで延長見込み、5月14日等の途中状況によって予定より早い部分解除も可能性がある、とのことでした。
それにともない、5月5日に経済的な問題も含めて検討、大阪府、東京都で解除のためのクリアすべき基準を定めたり、企業や個人への補償の追加など出てきています。
アメリカのニューヨーク州では、5月4日時点の発表で業種別に4段階に分けて経済活動の再開を考えているそうです。
4段階とは、上から順に、
- 第1段階:建設、製造、卸売業
- 第2段階:金融、保険、不動産、小売業
- 第3段階:飲食、宿泊業
- 第4段階:娯楽やアート、学校などの教育関連
まだ決定した内容ではないですが、住居関連は第1段階の建設、第2の不動産となります。
解除する優先順位に住居や引越しに関わる内容が早く設定されていますね。
上記の段階はアメリカのニューヨークの例です。
もし日本も同じような基準であれば、比較的早めに不動産屋さんや引越し業者の営業再開があるかもしれません。
後にくわしく書いていますが、緊急事態が継続している中、家探しの『WEB内見』や『見積もり』のお願いは家にいても進められます。
ですが、一番大切なことは感染しない、させないことです。
次は5月14日付近の感染の状況と、経済活動の緩和があるかどうか発表を待ってから、 実際に家にいってする内見や、引越し日の決定をした方が良いと思います。
急なキャンセルはお互いに良くないですし、日によってはキャンセル料金がかかる場合もありますので。

新型コロナウィルス感染症の状況下、引越しする人はどうしてる?

あるアンケートでは、新型コロナウィルスの影響で、引越し自体を止めた、延期した人が全体の2割を超えたというデータも出ています。
また、例年より引越し自体の依頼も2~4割減っているという情報もありました。
この状況下で、家探しを2019年の年末やもしくは3月にはじめた人もいらっしゃると思います。
- 3月に内定、4月から会社がはじまる
- 4月から転勤で引越しをする
- 家をこれから買う、買った etc..
色々なシチュエーションがあると思いますが、そういった方に「これからの引越しをどうすべきか」をお伝えします。全部で3分ほどで読めます。
【読んでわかること】
- 今から家探しをしても良いか?
- 家は決まってしまっているけど、引越しは延期できる?いつすべき?
- 緊急事態宣言延長後の5月、6月以降はどのように動くべき?
新型コロナの中、今から家さがしをはじめるべきか?
「今から引越し先を探そうと考えている」方へお伝えしたいのは、
「家を探す(条件付き)のは良いが、家や引越し予定日は決めない方が良い」 です。
なぜならば、TVなどでも繰り返し専門家から言われていることはご存じだと思いますが、
新型コロナウィルスに感染しないための防止策は、『3つの密を避ける』ことです。

- 換気の悪い密閉空間
- 人が密集する場所
- 密接した近距離での会話
を避けること。
ですので、条件付きと書きましたが、現地の内見をすると車の密室での移動、不動産店舗の担当者や家の現居住者、管理人など様々な人と接したり、会話をする機会があります。
適度な距離を保つなど気をつけることもできると思いますが、
- 雑誌やネット上で家探しをする
- 家の内見をネット上でできるサービスを利用する
といった人と接することが無く進められる家探しがベターです。
良い物件があったとしても家決めは待った方が良いです。
今も新型コロナウィルス感染者は増える一方で、まだ薬も正式にはないため多少なり感染リスクがあるからです。
時間に余裕や延長が可能であれば、家の決定や契約は4月、5月は決めない方が良いと思います。
緊急事態宣言が5月6日までとなっていますが、家決めもその後の動向を見極めて行動すべきだと思います。
家さがしの内見はどうする?
実際に内見を現地でせず内見ができるサービスを紹介します。
オンライン内見とは、家探しをする人は自宅などにいたまま、新居候補の内見をパソコンの画面を通じて行う方法です。

オンライン内見のメリットは、
- 実際の現地内見と近いレベルで家の中・外を見れる
- 現地に行かなくて良い ※3密回避
- 移動時間を他の時間や内見時間に充てられる
- パソコンの画面でキッチンや間取り、家の雰囲気や外観も見れる
こういったメリットがあります。特に新型コロナウィルス感染予防のためには、オンライン内見で家を探すのはアリかもしれません。
ただ、家を決めても、新居へ引越しする時期が読めないですし、その間の期間で他の良い物件が出る可能性もあります。待っている間に他の人の入居希望が入るかもしれません。
今の状況では、住みたいエリアの家の位置(駅から近いとか)、間取り、水回りやコンセントの位置、部屋の雰囲気やバルコニーと外観、家賃など料金相場、街の雰囲気などを見て住みたい家のイメージを固めるぐらいにとどめておくことをおすすめします。
家のオンライン内見ができるサービス
不動産テックが進む中、賃貸物件ではパソコンやスマートフォンでオンライン内見ができるサービスが多くあります。中にはVRで内見できるサービスもあります。
一部ですがオンライン内見サービスへのリンクを付けていますのでご覧ください。
今ではZoomというオンライン会議サービスを利用した内見などを考えている企業もあるようです。
家も入居日も決まっている場合はどうする?
日が決まっていて、家探しを不動産店舗でする場合
学生や新入社員、転勤の関係で引越し先を期日までに決める必要があったり、引越す日を延期できない、そんな場合は不動産店舗も利用することになると思います。
さきほどのオンライン内見を利用するのがおすすめですが、もし街の不動産店舗に行く場合はチェックしてほしいのが、
『電車やバスなど公共交通機関を使わずに行ける近所の店舗』が良いです。自転車や徒歩でいける距離が良いです。
また不動産屋さんの情報で、
『ホームページ等で、新型コロナウィルス対策をしていることを明示』しているところが安心だと思います。例えば、
- スタッフは電車やバスなどの交通機関での通勤を避けるようにしている
- 時差出勤をさせている
- アルコール消毒は店舗にも常備、手洗いうがいも徹底している
- マスクの着用
そういった最善の注意を払っている不動産屋さんなら、仮に直接内見をする機会があったとしても、3密に気を配った行動をしてくれる可能性は高いかもしれません。

また、家が決待っていて引越し業者を探す場合も同様で、上記のような働くスタッフへ新型コロナウィルス対策をしている業者であれば安心できそうです。
そもそも入居日・引越し日は延期できる?
家と入居日(引越し日)があらかじめ決まっていても、延期をすることはできるのでしょうか?
様々な意見がありますが、賃貸の場合はそうじて『契約+重要事項説明』が完了した後に入居日の延期は契約違反になり難しいようです。

賃貸以外でも新築のマンションや戸建てでも、建材がとどかず施工が遅れている、入居日が遅れるといった話もよく聞きます。
その場合は販売元の業者へ電話等で問い合わせるなど自宅でもできることを進めてください。
家が決まった後は引越し業者にも依頼が必要
家が決まった後に忘れてはいけないのが引越し業者の手配です。
『あくまで引越し自体はおすすめしない』のですがやむを得ない事情もあるかと思います。
家が決まった後に、引越し業者を選ぶ時も、不動産屋さんと同じく、
『ホームページ等で、新型コロナウィルス対策をしていることを明示』しているところが安心だと思います。 繰り返しになりますが、
- スタッフは電車やバスなどの交通機関での通勤を避けるようにしている
- うがい、手洗い
- 休日は自宅にて過ごし、出歩き自粛の指導
- マスク着用
- 毎朝の検温
そういった従業員への配慮をしていること、それをホームページ等目に見える形で提示している業者であれば、安心してお願いができると思います。
また、配送で利用するトラックについても、
- トラックの中のアルコール消毒除菌をしている
- 業務用オゾン発生器でウィルス除菌・殺菌をしている
こういった徹底した新型コロナウィルス対策をしていると安心です。
ホームページでそういった対策を明示している業者は、
- ケーエー引越センター
- アップル引越センター
- KIZUNA引越センター
- 引越革命のラク越
- サカイ引越センター
- アート引越センター etc..
など対応エリアは首都圏や人口の多い都市の業者が多いですが、全国の業者も明示しはじめています。
また、できるだけ家に来る機会(接触や3密)を減らすために『訪問見積もりをせず、電話かメールで見積もりをしてくれる』業者であればおすすめです。

引越し業者の4月、5月以降の予約状況は?
2020年2月17日に、今年の3月、4月の引越し業者予約状況が国土交通省から発表されています。

見ていただくと、「4月も中旬以降空き状況がある」となっています。
これが出された2月17日時点では『緊急事態宣言』がまだ出されていないので、今2020年4月や5月以降も引越しの予約は空いている、予約は取りやすい状況と推測はできそうです。
業界の最大手サカイ引越センターの4月、5月、6月の引越しカレンダーは、2020年4月23日時点の公式ホームページで以下のようになっており、GW内の4日、5日も予約ができる状況のようです。

緊急事態宣言、GWなど4月、5月~家探しや引越しはどうすべき?
家探しもそうですが、4月、5月、GWでの外出も控えておくべきだと思います。

繰り返しにはなりますが、感染のリスクが少しでもある以上は自分自身だけの問題ではありません。
緊急事態宣言が5月6日までとなっていますが、家決めや入居日もその後の動向を見極めて行動すべきだと思います。
新型コロナウィルスの状況下でも家の中でできることはあります。
オンライン内見や引越し業者への見積もりだけ先に取るなど、家でもできることを1つずつ先にすすめてみてはいかがでしょうか。
オンライン内見サービス、インターネットでできる引越し業者の見積もりサービスの紹介を貼っていますので参考にしてください。
オンライン内見は、
引越し業者を探すなら条件を入れると自動で業者をピックアップしてくれるSUUMO引越し見積もりやLIFULL引越し見積もり を使うと便利です
引越しQ&A
引越し業者について
Q・引越し業者に引越しをお願い(契約)した後に、キャンセルはできる?
引越し業者へ見積もり後、引越しの依頼(契約)をした後にキャンセルはできます。
ただし、『標準引越運送約款』という決まりがあるので、キャンセルをする日によってキャンセル料が必要となる場合があります。詳しくは標準引越運送約款でご確認ください。